あの日 君が見ていたのは
魚の形をしたちぎれ雲
それとも雨のにおいをかぎ分けて
明日の天気予報占っていたのかな
耳のうしろ 洗わなくちゃとか
今日のうちに 友達に逢いに行こうとか
君なりに忙しいから
小さな頭で一生懸命考えていたね

それとも・・・
なにか秘密があったのかな
散歩に誘いに来たけど
君は 走るのが速くって 追いつけないよ
それに ジャンプが上手で
空中でピーンと背中のばして バランスとって
しなやかに着地する
ここで見ているから 遊んでおいで
おやつを作って 待っているよ
街角の噂 隠した宝物のこと
あとで 教えてよ

さあ 君の世界へ
ジャンプして 出掛けてごらんよ
時々 眠っているとき
のびを思いきりしたかと思うと
くるんと丸くちぢまって
寝返りをうつんだね

どんな夢を見ているの
君の夢の中では
僕は こびとで背中に乗っているのかな
それとも僕は 仔猫で
君に狩りを教えてもらっているのかな

ツメをニュっとのばし
顔が裏返るようなあくびして
のびを一回 半目あけたあと
また 丸くなって
・・・・寝ちゃった・・・
胸のつぶれる思いがするほど
悲しかった夜
涙をなめてくれた猫は
やさしく鳴いた

君は今どこに?
翼をもらって天使になったの?

ひれをもらって
魚になって海の底にいるかな

それとも今度は
人に生まれ変わって
僕に逢いに来てくれるかな

きっと君はおしゃまな可愛い
女の子に生まれてくるんだろう

神様から幸せを
おみやげにもらって
子供時代の終わりの日
猫は 天国へ行ってしまった

強くなれよと空耳が聞こえた

君のように自由に生きよう
君のように冒険気分で
君のように野を駆けよう

猫になれないけど
私は私になる
私は私をもう嫌ったりしない







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